第 1 回目・初歩の初歩 (1) 「買って来て、箱から出して、撮って、見る」

似顔絵 これからデジタルカメラを購入しようとしている方、あなたは運がいい。
 この回の記事を一通り読めば、デジタルカメラの使い方の基本がわかります。つまり、機種選択の基本がわかりますから、購入してから後悔することはなくなるでしょう。

 そして、ニコン製、他社製に係わらず、既にデジタルカメラをお持ちの方。
 1.3 「ツボを押さえよう !」だけは、目を通してください。目からウロコ。ここに紹介した機能を上手く使うだけで、あっと驚くほどきれいな写真が撮れるようになります。

「ほんまかいな ?」と思われた疑り深い方も、そうでない素直な方も、とにかく読んでみなければわかりません。まずは、ご一読を。

1.1. デジタルカメラを買おう !

 カメラ店やパソコン屋さんに行くと、非常に多品種のデジタルカメラが所狭しと並んでいます。安価なものなら数千円、高価な機種になると数十万円と、とんでもない価格差にも驚きます。
 当たり前の話ですが、高価な機種の方が高性能です。
 しかし、こんな当たり前のことを書いてもしょうがありませんね。
 ですから、ここでは私見を露骨に出しながら、デジタルカメラ選びのポイントを簡単に整理しましょう。それから、デジタルカメラを買ってきたらいろいろやらなければならないことがあって、これがまた面倒なんですけれども、苦労するのは最初の一日だけです。頑張りましょう。

1.1.1. ここがポイント !

COOLPIX 880

Nikon COOLPIX 880の有効画素数は、約 320 万画素

▼ 画素数って何 ?

 ニコン クールピクス 880 の有効画素数は約 320 万画素。そして、実際にデータとして記録される記録画素数は最大(画像サイズを FULL モードにした場合)で約 315 万画素(=2,048×1,536ピクセル)だそうです。
 「画素数」とひとくちにいっても、実はいろいろあって少し頭が痛くなりますが、このカメラの性能を簡単にいうなら、「A4判(だいたい六つ切)のプリントを家庭用プリンタで、ほぼ銀塩写真のような画質で作成できる性能がある」と考えていいように思います。つまり、記録画素数がこの半分になると(XGA モードに設定したり、あるいは記録画素数が半分のカメラの場合)、A4判の半分であるA5判のプリントができるといった具合です。
 高性能・高画質を追求しだすとキリがありませんが、一般的な撮影には、十分過ぎるほどの性能があるということですね。

 ただし、例えば、ホームページ上に写真を掲載したり、電子メールで写真を送ったりするだけなら、これほどの高画質は全く必要ありません。それどころか、そのまま送信しようものなら情報量が多すぎて、相手に迷惑をかけてしまいます。
 このため、新しい「クールピクスシリーズ」(2000、4300、5700など)には、撮影時に高画質で記録しておき、ホームページやE-メールに使用する画像については、ワンタッチで縦横サイズと容量を小さい画像も生成して別に記録できる「スモールピクチャー機能(縮小記録機能)」が搭載されています。必要に応じて使ってみましょう。

 また、画質は、この記録画素数だけでなく、レンズの性能や信号処理のやり方など他の要素によっても大きく変わります。
 つまり、ひとくちに画素数といってもいろいろあること、そしてこの数値だけが画質を決定する要因ではないことを覚えておいてください。「数値が大きければ大きいほどよい」わけでは決してありません。

- ここで一言 -
 2003年初頭、コンパクトデジタルカメラの有効画素数は、およそ400万画素クラスになりました。これだけの画素数があれば、A4サイズの写真画質プリントもかなり高画質なものが得られます。もちろん、それなりの性能のプリンタと専用ペーパーが必要ですが。
 ただ実際には、A4サイズのプリントを作成することは、かなり珍しいことではないでしょうか。大きくするにしても、せいぜいA5(キャビネ)サイズでは ? だとすれば、これらの高画質デジタルカメラは、一般的な使用形態に対しては、既にオーバースペックになっているとしても過言ではないのです。
 有効画素数だけに注目せずに、使い勝手や総合画質性能、デザインの良さで選ぶ時代に入ったということかもしれませんね。

▼ ズームって何 ?

 ズームというのは、遠くの被写体を大きく(狭い範囲だけを)写したり、逆に広い範囲を(遠くの被写体は小さく)写したりできる機能で、これがついている機種の方が便利です。

 クールピクス 880 のカタログには「2.5倍 ズームニッコールレンズ」と記載されています。これは、"被写体の写る大きさを1〜2.5倍まで任意に変えて写すことができる"、といった意味です。レンズによって焦点距離を連続的に変えますから 光学ズーム といいます。

 そしてもう一つ。クールピクス880 には、4 倍までの 電子ズーム(デジタルズーム)が搭載されています。これは、画面の中央部分の画像を、電子的に拡大して記録する機能です。
 光学ズームとは異なり、画質が粗くなります。例えば、最大の4 倍電子ズームを行うと、単純に全画像の1/16(面積比です)の情報しか使わないわけですから、かなり粗い画質になります。
 しかし、光学ズームと電子ズームをフルに使えば、2.5× 4 = 10 倍ズームになり、写真写りの大幅な変化を楽しめます。写真写りの違いは、1.3.(ツボを押さえよう !)に詳述します。

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<写真 1.b.>
仕様欄のここをチェック !

▼ 仕様欄のここに注目 !

 あなたがもし、写真の色や濃さの再現を大事に考えていたり、あるいはネット販売用の商品写真を撮ることを考えている場合には、カタログの一番最後のページあたりに記載されている仕様欄の次の項目に注目してください。

  1. 露出制御
     露出補正 という項目がある機種を選びます。この機能を使うことで、写真写りの明るさ / 暗さを調整することができます。1.3.3.(明るさを変えてみよう !)に詳述します。
  2. ホワイトバランス
     オートホワイトバランスの他に、マニュアル設定 機能のある機種を選びます。
     できれば、白紙を使って任意設定できる プリセット が可能な機種がベストです。
     次回に詳述します。

 クールピクス 880 には、これら二つとも搭載されています。

▼ カメラ以外に必要なもの、あったほうがいいもの

 デジタルカメラを買ってきて、それだけで撮影ができるかというと、決してそういうわけではなかったりします。
 銀塩カメラでもフィルムが必要ですね。デジタルカメラの場合には、記録メディアがフィルムに相当します。フィルムと違って、データを消去すれば何度でも使えますが、やはり予備は欲しいです。
 他にも、いろいろ必要なもの、あったらいいものを整理します。ここには記載しませんが、三脚(「デジタルカメラなんてこわくない」短期連載 3 回目-3.3.1.参照)もぜひ購入してください。

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<写真 1.c.>
コンパクトフラッシュ(CF)カード
(記録メディアはカメラメーカーや機種によって異なります。)

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<写真 1.d.>
パソコン接続キット

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<写真 1.e.>
ACアダプター / バッテリーチャージャー、充電池

<写真 1.c.>: デジタルカメラのフィルムに相当するものです。カメラに付属している場合もありますが、容量の大きな(64〜128 MB 程度)タイプを別途購入したほうがいいでしょう。クールピクス 880 には付属していません。
 このままパソコンやプリンタに接続したり、あるいは現像所に出してプリントを作成することもできますから、予備を含めて何枚(個)でも欲しいところです。

<写真 1.d.>: カメラとパソコンをケーブルで接続して、画像データを転送するものです。
 画像を整理したり、加工したりできるソフトウェアが同梱されていて、それぞれ単体で購入するよりも安価ですからオススメです。
 これを使わなくても、後述する PCカードリーダー や CFカードリーダー などで、画像データをパソコンに取り込むことができます。

<写真 1.e.>: 液晶モニタのついたデジタルカメラは、写真写りや撮影結果をリアルタイムで確認できるため非常に便利ですが、驚くほど電池の消耗が早いです。室内で撮影する場合には、ACアダプタの使用をおすすめします。
 また、充電式のバッテリは高価なきらいがありますが、割合すぐにコスト セーブ( セーブ マネー)および省資源になるでしょう。予備を含めて 3 個あれば、便利です。

1.1.2. 一番最初にやること

 さて、そんなこんなで、貴方は早速、クールピクス 880 を買ってきました。
 「ほんまかいな ?」と再三思われた貴方、とりあえずそういうことにさせてください。
 ともあれ、新品のカメラの箱を開ける時って、やはりウキウキしますね。
 ただ、デジタルカメラは、箱を開けてからやらなければならないことがいろいろあります。手順を簡単に写真で紹介しておきます。
 難しい手続きはありませんが、ゆっくり落ち着いて使用説明書と格闘しましょう。それからここには記載しませんが、撮影した画像データを 消去(削除)する方法もマスターしておいてください。
 当たり前のことですが、保証書はちゃんと保存し、使用説明書は携帯するようにしましょうね。

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<写真 2.a.>
ウキウキしながら、箱を開けます


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<写真 2.b.>
電池を入れます


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<写真 2.c.>
記録メディア(ここではコンパクトフラッシュカード)を入れます。
それから、電源スイッチを入れます

★ 記録メディアの抜き差しは、電源スイッチを切った状態でおこないます

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<写真 2.d.>
モードダイヤルを [ SETUP ] にします

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<写真 2.e.>
コンパクトフラッシュカードのフォーマットをおこないます

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<写真 2.f.>
日付と時刻を設定します

 一応、これで撮影できる条件は整います。
 次に以下の 3 項目をチェックしておきましょう。画質モードと画像サイズの設定によって、画像ファイルの大きさが変わります。このため撮影可能枚数もおおきく変わります。目的に合った設定にすると合理的です。

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<写真 2.g.>
1.)画質モードを設定します。通常撮影なら [ NORMAL ]、電子メールで送付するなど、パソコンモニタで画像を見るだけなら [ BASIC ]、大きめのプリントを作成するなら [ FINE ]、最高画質を得たい場合には [ HI ] に設定します

★ フォトレタッチソフトで画像を加工する技術と時間があれば、より高い画質モードで記録しておくとよいでしょう

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<写真 2.h.>
2.)画像サイズを設定します。A4判のプリントを作成するなら [ FULL ]、ハガキサイズ以下のプリントでよいなら [ XGA ]、モニタで画像を見るだけなら [ VGA ] に設定します

★ フォトレタッチソフトで画像を加工する技術と時間があれば、より大きな画像サイズで記録しておくとよいでしょう

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<写真 2.i.>
3.)連番モードを [ ON ] に設定します。画像ファイルの名前に通し番号を付けるものです。複数の記憶媒体を使ったり、パソコンの同一フォルダに多くの画像ファイルを格納する際に、名前の重複によるトラブルを避けられます

1.1.3. パソコンにつなぐ

 デジタルカメラで撮影した写真は、デジタルカメラの液晶モニタで見ることができます。しかし、やはりパソコンに取り込んで大きくしたり、プリントしたり、加工したり、電送したりししないと、面白みがありません。
 パソコンへの接続方法には、いろいろあります。代表的なものを紹介します。

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<写真 3.a.>
パソコン接続キットを使う。カメラとパソコンを直接ケーブルで接続して、画像データを転送します

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<写真 3.b.>
PCカードアダプタを使う。ノートパソコンではもっともよく使われている方法です。デスクトップパソコンでは、PCカードリーダーが必要な場合があります

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<写真 3.c.>
CFカードリーダーを使う。コンパクトフラッシュカードを差し込むだけなので便利です(写真は、LEXAR メディアの ジャンプショットケーブル です)

1.2. とにかく撮ってみよう !

 撮影準備が整ったら、モードダイヤルを [ AUTO ] (フル)オートモードに設定して撮影してみましょう。本当に簡単に撮れてしまうことに驚いてしまうはずです。
 うまく撮れない場合には、一つずつ原因を追求していきましょう。

1.2.1. [ AUTO ] (フル)オートモードって何 ?

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<写真 1.>
モードダイヤルの [ AUTO ] (フル)オートモード

 [ AUTO ] (フル)オートモードというのは、カメラのさまざまな機能を、一般的な撮影に最適な状態に自動設定するものです。ですから、むずかしく考えなくても、このモードを選ぶだけで、たいていの撮影が可能になります。

 ただ、カメラが自動設定するため「思い通りのイメージにならない」なんてことも少なからずあります。この点には、少し留意しておいてください。


1.2.2. カメラを構える

 コンパクトタイプのデジタルカメラは、小型軽量です。これはこれでいいことなのですが、かえって手ブレが生じ易いことを気に留めておいてください。
 どのような構え方で写真撮影を行っても自由ですが、手ブレを抑えたり、失敗をより少なくするには、ちゃんとした構え方も知っておくべきでしょう。

 照明が暗い室内での撮影や夜景の撮影、あるいは接写をおこなう場合などは、三脚の使用をおすすめします。

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<写真 2.a.>
横位置で構える。
脇を締めると安定します

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<写真 2.b.>
縦位置で構える。
構図にバリエーションが加わります

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<写真 2.c.>
縦位置で構える、もう一つの方法。
レンズとスピードライトの位置を考えた時、スピードライト撮影時には<写真 2.b.>の方が自然な影をつくるので良いですね

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<写真 2.d.>
液晶モニタを見ながら撮影する。
ブレやすいので注意します

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<写真 2.e.>
ローポジションで撮る。
身体を動かしてカメラアングルを変えてみましょう

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<写真 2.f.>
クールピクス 4500 / 3500 / 2500 / 995 / 990 / 950 / 910 / 900シリーズは、レンズ部分が回転するスイバル機能付きなので、ハイポジションや超ローポジション撮影も楽ちんです。

1.2.3. フォーカスモードとセルフタイマー

 「フルオートモードで、たいていの撮影ができる」と書きましたが、そのままでは小さな対象を撮影することができません。フォーカスモードを マクロモード にしなければ、近い対象(クールピクス 880 ではレンズ前端から40センチより近くから 4 センチまで)にはピントが合わないのです。
 フォーカスモード切り換えボタンの操作とそれぞれの機能を覚えましょう。

▼ マクロモード

 このモードに設定すると、なんとレンズ前端からたったの 4 センチから遠い対象にピントを合わせられるようになります。遠景の撮影もできますが、ピント合わせに余分な時間がかかることがあります。
 カメラを三脚などに固定し、マクロモードでセルフタイマーを働かせるマクロセルフモードに設定すれば手ブレを防げます。

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<写真 3.a.>
マクロモードの設定。「花」のマークがでます

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<写真 3.b.>
マクロ撮影が、デジタルカメラではとても簡単

▼ 遠景モード

 遠景を撮影するピント位置にレンズが固定され、スピードライトが発光禁止になります。スピーディな風景撮影が可能になります。

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<写真 3.c.>
遠景モード。「山々」のマークがでます

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<写真 3.d.>
ピント合わせの時間が必要ないので、よりスピーディに撮影できます

▼ セルフタイマーモード

 いわずと知れた自分撮影モードですね。三脚があれば、自由な位置でカメラを固定できます。
 クールピクス 880 では、 セルフタイマー モードで、シャッターボタンを一度押したら10秒、二度連続して押すと 3 秒のタイマーになります。


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<写真 3.e.>
セルフタイマーモード。「時計」マークがでます

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<写真 3.f.>
「いい写真ですねぇ」と自画自賛。後方が私です。笑ってください

1.3. ツボを押さえよう !

 [ AUTO ](フル)オートモードで満足できる写真を撮影するためのツボを紹介します。
 一つはズームの使い方。ズームって、被写体の写る大きさを変えるだけのものではないのです。
 そしてもう一つは、露出補正。これを覚えれば、ポートレート撮影なら、こんがり日焼け肌から美白まで、さまざまな写りを楽しめます。

1.3.1. ズームの基礎

 ほとんど全てのズームレンズつきデジタルカメラでは、ズームボタンは [ W ](ワイド / 広角)と [ T ](テレ / 望遠)の二つがあります。W 側にすると広い範囲を写すことができ、逆に [ T ] 側にすると遠くの被写体を大きく写せます。
 ズームの状態および写り方は、液晶モニター上で確認することができます。
 クールピクス 880 では、[ T ] ボタンをさらに押し続ける(2 秒以上)と、電子ズームが働きます。これは、液晶モニタ上に数字で倍率が表示されます。

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<写真 1.a.>
ズームボタン

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<写真 1.b.>
ズームの表示。W から T に伸びたバー(横棒)が光学ズーム、数字(×4.0)は電子ズームです。

 ともあれ、一度、ワイド端〜テレ端、テレ端×電子ズーム最大倍率までを操作して撮影して比べてみてください。
 特に電子ズームを使用した際の画質の低下を、パソコンのモニタ上でしっかり確認しておくと今後の参考になります。

 下の写真(画像)3 点は、全て同じ位置から撮影したものですが、被写体の写る大きさがぜんぜん違うことに驚きますね。
 しかし、よくよく見ると、<写真 1.e.>は、T 側の画面<写真 1.d.>のごく一部分だけを切り取って部分的に拡大した(=引き伸ばした)のと同じような写りであることが、背景のボケ方などからも分かります。

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<写真 1.c.>
W 側の端で撮影したもの(このカメラでは、35mm判換算で 38mm 相当)

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<写真 1.d.>
T 側の端(光学ズームの最大倍率)で撮影(このカメラでは、同 95mm 相当)

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<写真 1.e.>
T 側の端から電子ズームの最大倍率(×4.0)を掛けて撮影(このカメラでは、同 380mm 相当)

1.3.2. ズームのツボ

 さて、もう一度ズームですが、今度は足(フットワーク)も使います。
 「なんや、それ ?」と思われた貴方。まずは、下の写真を見比べてください。

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<写真 2.a.>
W 側の端で撮影したもの

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<写真 2.b.>
T 端の端(光学ズームの最大倍率)で撮影

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<写真 2.c.>
電子ズームの最大倍率(×4.0)で撮影

 ズーム操作は、<写真 1.c.>〜<1.e.> と同じですが、人物の写る大きさがだいたい同じくらいになる位置で撮影しています。W 側では 3 メートルくらい、T 側では 7 メートルくらい、電子ズーム最大倍率では20メートル以上も離れています。

 写りの印象がぜんぜん違うでしょ。W 側では少し頭でっかちに写っています。T 側では「普通の町娘 ?」。でもって、電子ズーム最大倍率になると、まるで粋な「料亭の女将 ! ?」
 それだけでなく、背景の写り方が <写真 2.a.> と <2.b.> で全然違うことにも注目してください。
 手元のズーム操作だけでなく、足も使って撮影することで、このように印象の違う写真にすることができるのです。ちょっとした労力ですが、大切なツボです。

 それからもう一つ。下の 2 枚を見比べてください。W 側で撮影した <写真 2.d.> は、看板の四隅が膨らんでいるように写ってますね。これが T 側で撮影した<写真 2.e.>では、直線で写っています。
 このように W 側で撮影すると、画面周辺部に行くほど変形して写ります。被写体の形をより正確に写したい場合には、できるだけ T 側で写すのが基本です。

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<写真 2.d.>
W 側で撮影したもの

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<写真 2.e.>
T 側で撮影。看板の四角は四角く写っています


1.3.3. 明るさを変えてみよう !

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<写真 3.a.>
露出補正ボタンとマルチセレクターで露出補正を設定する。液晶モニタの下部に + / - と数字の表示がでます

 カメラの選び方で、「露出補正 機能があるものを選びましょう」と冒頭に書きました。この機能、そうとう使いでがあります。
 「写真がうまくとれていない」と思われる多くは、この機能を使うことで、ほぼ満足できる結果になります。
 機種によっては、[ AUTO ] (フル)オートモードでは操作できないタイプもあります。

 操作の基本は簡単です。
 一度試しに撮影してみて、写真を明るく(白く)したい場合には+(プラス)側に、逆に暗く(黒く)したい場合には−(マイナス)側に調整します。
 クールピクス 880 では +/- 2 EV まで、1 / 3EV ステップで調整できます。
 はじめのうちは、できるだけ大幅に露出を変えて、違いをしっかり理解してください。


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<写真 3.b.>
+1EVに設定した画像

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<写真 3.c.>
露出補正を行わなかった画像

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<写真 3.d.>
-1 EVに設定した画像

 「どうですか ?」これだけできるようになっただけで、写真のプロになったような気分になったはずです。

 さて、今回はここまで。次回は「マニュアルモードに挑戦 !」します。