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3.大きな被写体の撮影/RIFA80×80cmを使う。

※ここでは、ハロゲン電球を用いているRIFA80×80を紹介しています。現在では、内部に蛍光灯を6個使った蛍光灯専用のRIFA80×80が登場しています。過熱せず安全に使用できる蛍光灯タイプがオススメです。2008年12月追記

 RIFA80×80の発光面の面積は、キャッチRIFAの4倍。使用するハロゲン電球は最大で850W。マネキンやモデルに商品である衣類を着せた状態など、大きな被写体の撮影にも余裕のライティングが可能です。

 1.RIFA80×80cmの実力。

 RIFA80×80もキャッチRIFAとつくりそのものは同じです。ですから大きさが違うだけで、使い方は全く同じです。ただし、次の2点には十分注意してください。

 1)最大で850ワットのハロゲン電球を使用します。これは小型の電気ストーブと同じくらいの消費電力です。ブレーカーの容量や、延長コードの容量にも配慮してください。特に延長コードの容量が小さいと発熱し火災の原因にもなります。もちろん、RIFAそのものも正しい使い方をしてください。

 2)発光面の大きさが同じていどの他の照明器具と比較するなら、80×80RIFAは非常にコンパクトかつ軽量です。しかし、それなりの重さはあります。ライトスタンドに設置した時のバランスにも注意してください。必要に応じて、ライトスタンドの下部に重りを付けておくと安心です。

 キャッチRIFA(左)とRIFA80×80

 キャッチRIFAとRIFA80×80を並べてみると、その発光面の大きさの違いがはっきりわかります。面積比で4倍。この大きさによって、非常に柔らかい光を得ることができるのです。

 そして同時に、ちょっと不思議なことに気づきます。発光面自体の明るさは、さして違わないのです。しかし、キャッチRIFAは300W、RIFA80×80は850W。消費電力は約3倍の違いがあります。どうしたことでしょう?

 ここで例えば、約212WのキャッチRIFAを4つ、縦横に並べた姿をイメージしてください。212×4灯で、約850W。そして発光面の大きさは4つ分で、約4倍。
 これがRIFA80×80の照明とほぼ同じ状態になるわけです。
 発光面の中の1点だけの明るさにさして違いはなくても、キャッチRIFAの4倍の面積をカバーしているのですから、実際には相当明るいわけです。この違いは特に、RIFAから離れた場所で顕著になります。

 RIFA80×80

 1灯で人物を照明した例      その結果
   

 上の写真を見てください。使用しているのはRIFA80×80 1灯のみです。さすがに白のバック紙はスタジオっぽい感じがしてしまいますが、たったこれだけのライティングでここまで撮影できてしまうのです。これをもってライティングと呼んでいいのかどうかさえ怪しい感じがしますが、われわれプロにとっては本当に困った話です。

 ただし、シャッタースピードは1/37秒、絞り値はf2.8です。ブレを防ぐには、カメラは三脚に固定し、被写体もあまり動かないようにしなければなりません。
(シャッタースピードが遅いとブレやすく、絞り値の数字が小さいとピントの合う範囲が少なくなります。)

 ともあれ、人物自体に落ちている影、そして白バックに落ちている影の柔らかさに注目していただきたいと思います。大きめのレフ板を使えば、これらの影をさらに明るくすることもできます。
 次に、RIFA80×80とキャッチRIFAの違いを見てみましょう。

 RIFA80×80とキャッチRIFAの違い

写真A.

RIFA80×80で
照明した例。
写真B.
写真Aと同じ露出条件で
キャッチRIFAで
撮影した例。
写真C.
人物の明るさを
写真3Aに揃えるように
露出条件を変えて撮影した例。
     
 写真Aと写真Bは、カメラの露出条件を同じにして、撮り比べてみたものです。キャッチRIFAの方が暗いですね。でも、思ったほどの暗さではありません。

 写真Cは、人物の明るさを写真Aに揃えるように露出条件を変えたもの。パッと見た目には同じように見えるかもしれません。しかし、人物に落ちた影と背景の明るさに大きな違いがあります。

 RIFA80×80の方が、影が柔らかく、背景もずいぶん明るいことがわかるはずです。これが発光面の大きさによる描写の違いというわけです。

 2.衣装の撮影にも最適!

 RIFA80×80を使えば、人物の全身を撮影することも、割合簡単にできることを先に紹介しました。

 ということはつまり、人が身につける衣装なら、被写体が動かないだけに、さらに簡単に撮影できる、ということですね。

 実際問題、蛍光灯RIFAやキャッチRIFAを使って、衣装の撮影を苦心惨憺しながら行っている方は多いかと思います。もちろん、撮影できないわけではありませんが、衣装のシワの描写や、部分の濃さの違い、あるいは背景の影などが、なかなかうまくいきません。この原因はただ一つ。発光面が小さいためです。

キャッチRIFAでの照明          浴衣のシワ、画面右上と左下の濃さの違い、
背景の影に注目してください。
 


 つまり、発光面の大きな80×80RIFAを使うだけで、これらの要素はかなり改善されます。

RIFA80×80での照明         上の画像と比べてください。シワ、濃さの違い、
背景の影がずいぶん改善されています。
  


 さらに、適度な大きさのレフ板を使えば、これらの問題はほとんどなくなります。浴衣でこの程度の撮影ができるのですから、Tシャツや上着などは、もっと簡単に撮影できます。

 レフ板(白色/左側)の効果     影が薄くなり、
見栄えがする結果になりました。




  もし、撮影場所の天井がある程度高く、ライトスタンドに加えて、ライトブーム(RIFAを真上から照らすための道具)を使用できる環境なら、さらに自由度のあるライティングが可能になります。

RIFA80×80を天上にセット    



立派な浴衣に見えませんか?
左袖のシワをのばすのを忘れていたのは、御愛嬌ということでご勘弁を・・。
ちなみにこの浴衣は、私が着古したものです。これまた御愛嬌ということで・・。

3.2灯ライティングへのステップ。

 もし、キャッチRIFAとRIFA80×80をお持ちであるなら、これら二つのRIFAを使って2灯ライティングに挑戦してみましょう。それぞれ、同じ色の光源であり、かつまた眼で視認することのできる照明ですから、とても簡単にプロ並のライティングが可能になります。

 その初歩的な使い方をいくつか紹介します。

80×80RIFA(画面右側)のみ   
その結果



 以下、キャッチRIFAの使い方で何が変わるかに注目してください。

1)キャッチRIFAをレフ板変わりにする。

影をキャッチRIFAで照明        レフ板を使ったような効果になります




 RIFA80×80の照明だけでは、被写体の光源とは反対側の部分に影が落ちます。この部分をキャッチRIFAで照明すると、レフ板を使ったような効果を得ることができます。被写体が大きい場合には、大きなレフ板を使用しなければなりませんから、キャッチRIFAを使うことで省スペース化が計られます。

 2)キャッチRIFAの光を被写体の背後から当てる。

左奥にキャッチRIFAを追加     
画面左側の髪の毛と腕に
明るい部分ができました。



 被写体の後側から照明するというのは、常識的にはあまり思いつかないものです。しかし、こうした照明では、被写体の端の部分(この場合では画面左側の紙の毛と腕)が明るくなりますから

3)キャッチRIFAを天井部に設置する。

天井部にキャッチRIFAを追加    髪の毛の描写に大きな違いがでます。




 人物のイラストを描く時、よく髪の毛にテカリを入れますね。天井部にキャッチRIFAを設置し、人物の真上から照明すると、こうしたテカリが髪の毛にできます。屋外での自然光は、常に上からの光ですので、このようにキャッチRIFAを使うことで、より自然な感じに見えるはずです。

4)キャッチRIFAの光を背景に当てる。

キャッチRIFAを背景に向ける   
画面左側の背景が明るくなっています。





 背景を照明しているため、人物そのものはRIFA80×80 1台だけで撮影したときと同じです。少し戻って、しっかり見比べてください。背景が明るくなることで、背景と人物の距離感が増したように見えませんか? 一見、無駄なように思える照明ですが、意外な効果がありますね。