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1.デジタルカメラの選び方と基本操作。



 現在、デジタルカメラは非常に多品種で、さまざまなタイプのものが市販されていますね。ですが、基本的にこれらのカメラは、日常的なスナップ写真や風景写真などの撮影に便利なように設計されています。

 ところが、皆さんが撮影したいのは「商品」という少し特殊なものです。ですから、デジタルカメラで撮影した時、不具合な結果になることが多々あるわけです。

 でも、カメラに内蔵されているいろいろな機能を使うことで、ほとんどの問題は解決することができます。ただし、オート機能しか備わっていない安価なタイプでは、解決できなかったり、余分な手間を必要とします。

 できれば、商品撮影に必要最低限の機能が備わったタイプを準備したいものです。ここでは、現在お持ちのカメラの機能のチェックをしていただくと共に、新規に購入する際の注目点について整理します。

 ▼▼チェックポイント1・画素数は?


 ご承知とは思いますが、画素数は、写真の画質(きめ細かさ)を決定する大きな要因の一つです。安価なタイプでは、数百万画素。高価なタイプでは、1千万画素を超える機種もあります。

 もし、デジタルカメラで撮影したデータをもとに、印刷したり、プリントを作成する場合には、数百万画素といった機種でないと、ざらついた感じの画像になります。A4フルサイズ程度の大きさの印刷やプリントが必要なら、300万画素は欲しいところです。

 ただ、ホームページ上に掲載するだけなら、数十万画素といったクラスでも十分。

 画素数は、非常に目につく性能の一つですが、これだけに注意がそらされないようにしてください。

 ▼▼チェックポイント2・レンズは?

 デジタルカメラでは、フィルムを使ったカメラよりも、レンズの性能の影響を多く受けるそうです。ですが、いいレンズを備えたカメラはそれなりの価格になります。

 ズーム付きであれば、まあ、大丈夫。3倍ズームといった表示は、被写体の大きさを1〜3倍まで連続的に変化して写すことができる(正確には、レンズの焦点距離が3倍まで変化できる)といった意味です。

 ●ズーム操作の例
  


 ほとんどのデジタルカメラには、接写(マクロ)撮影機能が備わっていますから、宝飾品などの撮影も手軽にできます。これは、普通のカメラでは非常に難しいものですが、デジタルカメラでは本当に簡単です。

 ●マクロモードへの切り換えの例
  
 もし、カメラの実物を手に触って確認できるなら、レンズのズームを広角(W)側にして、試しに何かを撮影し、画面周辺に写っている物の形の歪みが少ないタイプを選ぶといいです。

 
  ▼▼チェックポイント3・さまざまな機能のここに注目! 
 
 カタログの最後のページあたりに印刷されている「仕様」欄を見てください。


   本当に小さな文字ですので、イライラすること請け合いですが、次の項目だけは確実にチェックしましょう。

 あるいは、お手持ちのカメラを使って取扱説明書を読みながら、次の項目の操作方法をもう一度確認してください。

 それぞれの詳細は、次回より順次、紹介していきます。

 ▼機能を確認1・ホワイトバランス 

 ホワイトバランスとは、白い物を白く写すための機能で、通常はオートになっています。色がでない! といった時に、この機能を手動で設定することで、色を正しく写すことができるようになります。

 機種によって操作は大きく異なります。使用説明書の索引などで調べてください。

マニュアルモードへ切り換え。 メニューを呼び出す。 ホワイトバランスを呼び出す。
マニュアルモードへ切り換え。 メニューを呼び出す。 ホワイトバランスを呼び出す。
  
 仕様の「ホワイトバランス」という欄を見ます。
 色の再現を整えるための機能です。オートの他に次の機能があるか確認します。
 本当にややこしいことに、メーカーによって異なる名称を使っていますので注意が必要です。

 1・マニュアル設定/プリセット

 5種類とか5段階とかいった記載は、設定できる光源の種類の数です。昼光、フラッシュ、白熱電球、蛍光灯、曇天、といった具合に、照明している光の種類によって設定します。
 この機能がついていないと、商品の正しい色を再現できないことがありますので、必ず確認してください。
 フジとオリンパスは「プリセット」という名称になっています。

 2.プリセット/ワンタッチ/ワンプッシュ/カスタム

 ニコンは「プリセット」、オリンパスは「ワンタッチ」、コダックは「ワンプッシュ」フジは「カスタム」といった具合に、メーカーによって名称は異なりますが、白紙などを試しに撮影して色の基準を設定する機能です。この試し撮りの結果は保存されません。
 ビデオカメラを使っている方にはおなじみですね。
 この機能があれば、あらゆる光源下で、正しい色を再現することが可能になります。

 ▼▼チェックポイント3・さまざまな機能のここに注目!

 ▼機能を確認2・露出補正機能

 露出補正とは、写真の明るさを調整する大切な機能です。

 露出補正機能を操作する。
 
 仕様の「露出補正」という欄、もしくは「露出制御」の欄の中の「露出補正」という項目を見てください。
 そこに、±1.5EV(0.5EVステップ)とか、−2EV〜+2EV(1/3EVステップ)といった具合に表示されています。
 この機能は、写真の白さ黒さ(明るさ暗さ/淡さ濃さ)を調整するためのものです。白い商品や黒い商品を正しい濃さで再現するためには、とても便利な機能です。
 プラス・マイナスで示されている数字が調整できる幅で、±2EV以上が理想ですが、±1.5EVでもまあ十分でしょう。
 かっこ内の数値は、調整できる間隔です。1/2ステップより細かければ十分。

 ▼機能を確認3・フラッシュの発光禁止モード

 商品撮影ではフラッシュは使いません。意外に思われるでしょうが、フラッシュを使わなくても、かなり暗い場所で、キレイな写真が撮影できます。

 フラッシュを発光禁止にする。
 

 「フラッシュ」「内蔵フラッシュ」「スピードライト」と記された欄を見ます。

 この中に、「発光禁止」という項目がある機種を必ず選んでください。先に紹介したホワイトバランスのマニュアル設定機能や、露出補正機能がついた機種なら、まずこの機能は備わっているはずです。
 RIFA(リファー)でライティングして撮影する際には、必ずフラッシュを発光禁止にして、光らないようにします。そうしないと、ライティングの意味が全くなくなります。
 さて、ご自身のカメラで、以上の操作はできましたか?

   最初のうちは少し手間取るかもしれませんが、これらの操作にできるだけ早く馴染んでください。

 もし、オートしか備わっていないカメラでしたら、ちょっと残念。でもご安心を。いずれ、こうしたオートだけの機種を騙し騙し使う方法も紹介します。ただ、必ずしも良い結果を得られるとは限りませんので、できれば、新規購入をお勧めします。予算の都合もあるでしょうが、ここに紹介した機能を確実に備えた機種を選んでください。