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フルサイズ一眼+円周魚眼、4カットで撮る


 フルサイズ一眼+円周魚眼で、多少余裕をもってパノラマを撮影する場合、レンズを少し上に向けて水平360°を3カット、さらに底面1カット、の4カットで撮るのが合理的です。
 画面中央の画質のよい部分を使うには、ちょっど正四面体のイメージで、それぞれを120度ずつズラした撮り方がよいと思います。水平方向3カットは、上向き30度、になります。
 屋外撮影では多くの場合、天頂は空になりますから、この部分の画質と精度はそれほど必要ありません。ですから、天頂を多少犠牲にしても、底面を精度よく仕上げる方がよい結果になるでしょう。というわけで、実用的には、上向き10度前後、が妥当なのかな、と想像します。
 ここでは、7.5度で撮影してみました。ノーダルニンジャR1を使いましたから、パノラマ雲台の腕は写っていません。ノーダルニンジャ3などを使うと、下と横に腕の半分くらいが写るはずですが、以下の方法は同じでよいはずです。

円周魚眼

 








▲底面写真は、カメラを斜めにして、三脚ごと50センチほどズラして撮影します。













円周魚眼 円周魚眼
円周魚眼 円周魚眼
▲元画像です。


1.最初の「クロップ」がミソ


 シグマ8ミリF3.5をニコンD700に付けて撮影した例が下の写真です。画像の輪郭ぎりぎりまで含めると、180度を少し超える範囲が写ります。それはそれとして、フルサイズの画面の輪郭と円周を見ると、少し右下方向にズレていることがわかります(グリッドは、画面サイズの5%刻みにしています)。
 これが多分、レンズ光軸と画面中心のズレ(シフト)で、これが原因となって、パノラマ合成にズレが残ることがあるようです。

 これを解決するために、1)クロップ、2)レンズセッティングの「シフト」、を使います。

円周魚眼

 









▲画面の中に収まっている円が右下に少しズレています。












円周魚眼

 





▲画像をPTGuiに読み込みます。






  円周魚眼

 

▲クロップの中心が画面中心になっていますので、これを画像の中心に合わせます。画質がよくない周辺の画像を効率的にカットするのが目的で、シフトを補正するためではありません。このため精度は必要ありませんが、円の直径を変えないように注意します。
 


円周魚眼

 



▲「Align Images」を実行した結果です。それなりに見えますが・・。






円周魚眼

 



▲底の不足した部分は、正三角形。面積としては少なめです。






円周魚眼

 






▲合わせ目は、細かくズレています。不良コントロールポイントの除去やビューポイントでは補正が上手くいきません。







円周魚眼

 




▲オプティマイズの結果は「good」。平均は、2.46・・です。







2.「シフト」の補正をする


ノーダルポイントは正確に出していますから、細かなズレの主要な原因はレンズの「シフト」にあります。これを補正するには、「レンズセッティング」タブの「アドバンスド」で、全ての画像の「シフト」にチェックを入れます。
 次に、「オプティマイズ」タブに切り換え、「HShift」「VShift」にチェックが入っていることを確認し(使っているパソコンによってチェックが自動的に入ったり入らなかったり・・なぜ?)、オプティマイズを実行します。

円周魚眼

 




▲「レンズセッティング」タブの「アドバンスド」で、全ての画像の「シフト」にチェックを入れます。





円周魚眼

 




▲「オプティマイズ」タブに切り換え、「HShift」「VShift」にチェックが入っていることを確認します。





円周魚眼

 




▲オプティマイズの結果が「very good」、平均は、1.9・・に改善しました。






円周魚眼

 






▲細かなズレもピタリと合いました。魔法のような快感!








3.底面の写真を追加する


 今回の撮影では、R1を使っていますので、底面写真はカメラを斜めにした状態で、三脚を50センチほど横にズラして撮影しました。R1ではカメラを真下に向けられないためですが、底面が平面であれば、上の「シフト」に加え、「ビューポイント」を補正することで、ピタリと画面をつなぎ合わせることができます。
 以下も魔法のような手続きになります。


●写真を追加する

円周魚眼

 







▲底面写真を追加します。









円周魚眼

 



▲底面写真(3)と、他の写真(0~2)に対してコントロールポイントを手動で作成します。
 底面に対してのみ作成するのがコツです。




円周魚眼

 




▲オプティマイズの結果は「bad」、平均は、23.6・・に悪化しましたが、これは底面写真が正しく繋がっていないためですから、このまま進みます。





円周魚眼

 



▲かなりズレまくりですが、このまま進みます。







●補正を加える

円周魚眼

 




▲「レンズセッティング」タブを開き、追加した底面写真(3)の「シフト」にチェックを入れます。





円周魚眼

 



▲「オプティマイズ」タブを開き、追加した底面写真(3)の「ビューポイント」と「Hshift」「Vshift」にチェックを入れ、オプティマイズを実行します。





円周魚眼

 




▲オプティマイズの結果は「good」に、平均は、2.3・・になりました。






円周魚眼

 



▲底面は合っている(はず)ですが、浮き上がった椅子や三脚などはズレていなければなりません。






●不要な部分を隠す

円周魚眼

 




▲「マスク」タブを開き、三脚をマスクします。






円周魚眼

 




▲「イメージパラメーター」タブを開き、追加写真の「ブレンドプライオリティ」を20にします。





円周魚眼

 



▲三脚など、ズレた部分が消えましたが、柱などが斜めになっています。







●垂直を出す

円周魚眼

 




▲「コントロールポイント」タブを開き、垂直のコントロールポイントを作成します。






円周魚眼

 




▲垂直がでて、完成です。






円周魚眼

 






▲天頂部分。ほんの少しだけズレが残っていますが、画像が重なっていますから、フォトショップで調整するのも簡単です。(今回は修整しませんでした。)







●完成

円周魚眼 ▲クリックすると、パノラマムービーが開きます。




・・・・・今回はここまで。



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