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フルサイズ一眼+円周魚眼(シグマ8ミリ)、2カットで作る


 コンパクトデジカメ+魚眼アダプターの組み合わせで、円周魚眼で撮影し、2カットで撮影する方法は、こちらで実証済みです。
 ここでは、フルサイズ一眼レフ(D700)と、シグマ8ミリF3.5の組み合わせで、前後2カット撮影に挑戦してみます。
 大きなセンサーに加え、レンズの画質も良いので、相応の高画質パノラマが作れるはずです。

フルサイズ+円周

 





▲豪華な組み合わせです。レンズには、ノーダルニンジャ・ウルティメイトの支持リングを装着しています。









1.セッティングと撮影


 円周魚眼ということは、画角180度。レンズ先端の真横と真上、真下方向が全て写ります。ですから、ノーダルニンジャ3など、通常のパノラマ雲台を使うと腕の部分が写ってしまって、これらの背景部分が隠れてしまいます。ですから、理想をいえば「手持ち(ハンドヘルド)」なのですが、これはこれで精度に限界があります。
 なので今回は、ノーダルニンジャ・ウルティメイトを使い、底の部分だけフォトショップで補正してごまかす方法をとりました。

 ウルティメイトを使って2カット撮影する場合のノーダルポイントは、コチラを参考に数値指定で設定します。しかしよくよく見ると、カメラの角度が同じでも、2、3、4カット撮影で、それぞれ数値が異なるのが不思議。レンズ周辺部でノーダルポイントがズレる、ということなのでしょうか? この件、いずれちゃんと調べないといけません。

  フルサイズ+円周

 





▲カメラは水平方向(0度)向きで、ノーダルポイントの設定は、実測ではなく数値で合わせました。








フルサイズ+円周

 





▲前後に正確に180度回転して、2カットを撮影して合成します。 (一昔前のクールピクスの魚眼レンズに付属していたi-pixを思い出しました。)








フルサイズ+円周 フルサイズ+円周 ▲撮影結果です。これら2カットの写真を折り畳むと、画面周辺の画像がピタリと重なるはずです。よくよく見ると、画角は180度よりも少し広いようです。

2.PTGuiで合成する


 画像が2カットしかなく、かさなっている部分も少ないですから、「Align Images・・」で自動で処理することはできません。コントロールポイントを手動で作成して作業を進めるのですが、どうやら「クロップ」の使い方にコツがあるようです。もっとよい方法があるかもしれませんが、とりあえず、そこそこ良い結果を得られる方法として、下記を整理しておきます。

●クロップ+コントロールポイントを作成で、オプティマイズ
 画像を読み込ませただけでは、EXIFデータから焦点距離8ミリ、画角180度にフルサイズのセンサーサイズが読み取られます。通常はこれで良いのでしょうが、2カット撮影では、180度を超えた部分の画像とコントロールポイントの情報が必要になります。
 ですので、まず「クロップ」タブで、使用する画像の円を広げておきます。黒縁が入らないぎりぎりを狙いましたが、少し入っても問題ないようです。
 これに従い、画角が自動的に修整されます。

ptgui

 




▲PTGuiに、読み込ませたら、「クロップ」タブで、使用する画面を少し広げます。







ptgui

 




▲コントロールポイントを手動で作成していきます。対応箇所が分かりにくいので結構難しい・・・。






ptgui

 




▲現時点ので、パノラマエディターの表示。






ptgui

 





▲オプティマイズ結果です。決してよい成績ではありませんが・・・・。






ptgui

 




▲そこそこいい感じにできました。






ptgui

 






▲これでも十分ですが、天地に近い部分は少しズレが残っています。









●精度を高める
 さて、ここから先・・・・。
 一つは、不良コントロールポイントを削除して、精度のよいコントロールポイントを追加していく方法があるでしょう。削除は簡単でも、追加は面倒・・・・。
 いろいろ試してみる中で、クロップ範囲を調整し直す方法が効果絶大だったので紹介しておきます。

ptgui

 





▲距離が20以上の不良コントロールポイントだけ削除します。やりすぎると、もともと少ないコントロールポイントがさらに少なくなってしまいます。クロップの調整の後で作業してもよいかもしれません。






ptgui

 




▲オプティマイズ結果です。ほんの少しだけよい成績になりました。






ptgui

 





▲たいして代わり映えはしません。





ptgui

 



▲「ディテールビュア」で画像がズレた部分を表示し、これを参照しながら、クロップの位置だけをずらしていきます。サイズは変えないようにします。ちょっと微妙な調整ですが・・・。





ptgui

 





▲オプティマイズ結果が、「good」になりました。






ptgui

 







▲それぞれのコントロールポイントの距離も小さくなりました。。







ptgui

 




▲拡大しても、ズレはほとんど目立たなくなっています。





3.垂直を出して完成


 最後に、垂直のコントロールポイントを追加し、オプティマイズを実行。建物の垂直を出して完成です。
 画像の重ね合わせ部分の空の濃淡を修整し、底の三脚(かなり小さく写っています)をフォトショップで消しました。

ptgui

 




▲垂直のコントロールポイントを追加します。1画像に、2ペア追加しました。。






ptgui

 





▲オプティマイズ結果は、「good」です。







ptgui ▲クリックするとパノラマムービーが表示されます。
 D700は、Mサイズ(約700万画素)です。画像周辺部(つなぎ目)には、色収差が残っているものの、これだけ撮れれば十分でしょう、といった仕上がりになりました。



・・・・・今回はここまで。



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