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ノーダルニンジャ 5.多分割・高解像度(マルチ・ロー)撮影


 360°パノラマでは、撮影カット数を少なくするために魚眼レンズを使うのが一般的ですが、通常の広角レンズや極端な話が望遠レンズを使って撮影することもできます。もちろん、画角が狭くなればなるほど、撮影カット数が膨大になりますから、後の処理は大変になります。
 広角レンズや望遠レンズを使う撮影では、天頂から底面までの撮影を、何行にも分けて撮影しますので、multi row(マルチ・ロー/多行の意)撮影というようです。
 撮影カット数が増えれば増えるほど、完成画像の画素数も増えますので、高解像度にすることができます。望遠レンズを使うようになると、被写界深度の限界が出てきますので、被写体距離とも合わせた撮影計画が必要になるでしょう。
 また、画角が狭い場合、たとえば青空のような模様のない部分の画像のつなぎ合わせが難しくなります。よい方法があればよいのですが、私自身よくわかっていません。

 ここでは、APS-CサイズセンサーのニコンD5000と、ニコン35ミリレンズを使用し、約5億画素(正確には4億8千万余り)のパノラマデータを作成する手順を整理します。記録サイズはMモードです。

1.使用レンズと撮影カット数


 ノーダルニンジャのサイトに便利な計算器がありますので、利用します。
 一番上の項目で、レンズの焦点距離とセンサーサイズなどを入力します。2.で画角、3で撮影カット数、4でオーバーラップ部分の比率が計算できるようです。LANDSCAPEとPORTRAITで、カット数が変わるのですが、これがいま一つ理解できません。何なのでしょう?

 面倒な場合は、このページの下の一覧表を見るだけでも、十分です。
 そもそも、正確なカット数がわかったところで、ノーダルニンジャのリングによるクリック位置が決まっていますから、オーバーラップを余分目に見て選択するしかありません。

 マルチロー

 




ノーダルニンジャのサイトで計算します。







 マルチロー

 


▲ノーダルニンジャのリングを適切な数のものに交換します。







2.撮影


 水平方向360°の撮影カット数は先の計算ででるのですが、上段の撮影カット数は、実際にファインダーを覗いて確認します。途中でリングを交換したりはできませんから、クリック1つ飛ばしで半分という具合にしかできないのが実際です。

 

 

 

 

 

▲マウスで上下左右に動かして、回転させてください。動画のようですが、撮影位置で止まるように作っています。それだけ、カット数が多いのです。
天頂と底面がそれぞれ1、上下60°がそれぞれ10、上下30°と水平がそれぞれ20カット、全82カットの撮影が必要です。

 

 

 





 マルチロー

 

 

 





▲1、10、20、20、20、10、1の82カットと、底面の2カット(予備含む)で全84カットあります。

 

 








3.合成する


 パノラマ合成はPTGuiを使って通常通りの作業を行うだけです。先にも述べたよう、青空など模様のない部分のつなぎ合わせは自動では上手くいきません。コントロールポイントができないためでしょう。手動で調整するか、角度を入力するか、他によい方法があればよいのですが。

 マルチロー

 

▲画像が多いですから、時間はすごく長く必要です。




 マルチロー

 



▲青空などのつなぎ合わせは手がかかります。





  ●●出力する。
 PSDは幅3万画素まで、JPEGでは幅2万5000画素までしか対応していないようです。これよりも幅がある場合は、PSBやTIFFを使います。

 マルチロー

 

▲画素数が多い場合は保存形式にも注意します。





マルチロー


▲約5億画素でPSB形式だと、約1.3ギガバイトになりました。



マルチロー


▲約5億画素でTIFF形式だと、約900メガバイトになりました。




4.パノラマ画像を作る


 ファイルサイズが大変大きい画像ですから、そのままパノラマにすることはできません。マルチ解像度(マルチレゾリューション)に対応したソフトを使います。Pano2vr、krpnano、いずれも対応しています。

 マルチロー

 

 

 

 

 



▲krpanoでマルチ解像度で書き出すと、タイル(分割画像)の数は1603個にもなりました。



 

 





 マルチロー
▲パノラマ画像のファイルサイズはもろもろ込みで218MBになりました。Web用ということでは、かなりなサイズです。


 マルチロー
▲完成パノラマはこちらをクリック! ぐぐっく拡大すると、一瞬ボケていますが、瞬時にピントがはっきりして解像します。気持ちいい!



追記/Panoramaダルマのダルマ管理人さんから『Macでkrpanoを使用し、10万画素以上の処理を行う際のトラブル対策について』、次のようなご報告を受けました。私自身は、これほどの高画素数で撮影したことがないのですが、転載させていただきます。

「大きなファイル(幅10万ピクセル位以上)を、KrpanoのMAKE PANO (MULTIRES) dropletでこれをTile化しようとすると、途中で ERROR: unable to create fileg  でエラーが表示されてしまいます。krpano.comにメールして聞くと、Macの場合、ターミナルモードで 「ulimit -n 1000」1000またはそれ以上を入力してくださいとのことです。」


・・・・・今回はここまで。


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