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PTGui 5.露出調整とHDRイメージ作成。


 パノラマ撮影では、多数の写真をつなぎ合わせますから、撮影時の露出は基本的にマニュアル(M)モードを使い、すべての露出値を同じにします。このことで、つなぎ目の露出の差が無くなるわけです。

 しかし、PTGuiは、写真と写真をうまい具合にブレンド(何をやっているのでしょう?)してくれますから、非常に興味深いことに、カメラ任せの絞り優先(A)モードで撮影しても、それなりにうまい具合に合成できてしまいます。
 ある種、「なんちゃってHDR」的な感じ。つなぎ目が不自然な部分もありますが、場合によっては上手く使えるでしょう。

 そしてもう一つ。屋外撮影で360°パノラマを撮影すると、どうしても、太陽が画面に入ってしまいます。このため、白トビは避けられない現象となるのですが、こういう場合に有効なのが「HDR(ハイダイナミックレンジ」イメージです。PTGuiは、HDR合成も通常どおりのワークフローで可能です。

1.PTGuiの「露出」調整機能。


 PTGuiの「Expousure/HDR」タブを使えば、露出とホワイトバランスを簡単に調整することができます。また、このタブで、HDRや、ビネット(周辺光量)補正、レスポンス(階調補正)カーブの補正機能もありますので、一通り見ておきましょう。

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▲「Expousure/HDR」タブを一通り見ておきましょう。









 一番上がHDRイメージ(後述します)、一番下がマニュアルでの露出・ホワイトバランスの調整(スライダを動かて調整しパノラマエディタで確認します)、です。

 中段の「オプティマイズ」ボタンは、魚眼レンズ特有の周辺光量の低下を補正したり、ハイライトとシャドーの階調圧縮を決定するレスポンスカープの補正(多分)を、自動で行うものです。写真と写真のつなぎ合わせの部分に明るさの違いなどが目立つ場合に、このボタンをクリックするだけでスムースにつながるようになるようです。
 思ったような結果にならない時は「Reset」ボタンを押せばよいので、気軽に試してみるとよいでしょう。私自身はあまり効果を感じませんが、これは使用レンズのせいかもしれません。

※違いがわかる作例ができたら、掲載いたします。少々お待ちを。

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▲「Optimize now!」をクリックすると、曲線が変わり、写真同士のつなぎ目の明るさの変化がスムースになります。




2.マニュアルモードで撮影してつなぎ合わせる。


 撮影時の露出モードをマニュアルにすることで、露出値が一定になり、写真のつなぎ目の明るさが一致し、スムースにつながります。 

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▲マニュアル露出で撮影しているため、それぞれの写真の明るさの変化は、被写体の明るさに忠実です。




ptgui ▲明るい部分は明るく、暗い部分は暗く写り、±2.5EVを超した当たりから、白飛び、黒ツブレになります。

3.絞り優先モードで撮影してつなぎ合わせる。


 絞り優先モードで撮影すると、撮影カットごとに露出値が変化し、それぞれが適正露出になります。このため、写真の重なり部分の明るさがズレるために、本来であれば、写真をつなぎ合わせるには不都合な組み合わせになるのです。

 ところがこれを、PTGuiで無理やり(?)つなぎ合わせることで、「なんちゃってHDR」なイメージになっちゃったりなんかして・・。 

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▲絞り優先オートで撮影しているため、それぞれの写真の明るさが同じ程度になっています。このため、つなぎ合わせ部分の明るさは写真によってズレています。このズレを、PTGuiのブレンド機能任せでほどよく合成するわけです。




ptgui ▲特に「真上」と「真ん中のドアの右部分」など、重なり合う写真同士の明るさがズレてしまっている部分では、合わせ目が不自然になっている箇所があります。しかし、白飛び、黒ツブレのないHDR的なイメージになることは確実なメリットと言えます。撮影シーンによっては、上手く使えるはずです。

4.段階露出でHDRイメージを作る。


 パノラマ用の8+底面1(合計9)カットをそれぞれ、0、-2、+2EVの3カットずつ撮影しますから、全部で24カットになります。

 これらを全てPTGuiに読み込み、通常通りの処理を施します。

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▲24カットをそのまま読み込み、通常通りの処理を施します。




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▲つなぎ合わせだけを終えた「パノラマエディタ」の画像です。





●●●HDR合成を行う。

ptgui ▲「Expousure/HDR」タブの「HDR」で、「True HDR」を選択し、「トーンマップ・セッティング」をクリック。


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▲「HDR」合成のための各種パラメーターを調整します。イメージの好みが分かれるところです。






ptgui ▲いわゆるHDRイメージらしい感じに設定した例。さまざまなバリエーションを楽しめます。


●●●露出合成(Expousuer Fushion)を行う。

ptgui ▲「Expousure/HDR」タブの「HDR」で、「Expousuer Fushion 」を選択し、「フュージョン・セッティング」をクリック。

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▲「Expousuer Fushion」合成のための各種パラメーターを調整します。






ptgui ▲HDRよりも自然な見え方になります。パラメータによって、さまざまな変化を楽しめます。


●●●HDR画像の出力。

ptgui  HDRイメージのデータは、情報量が大変に多いので、理想的には16ビットや32ビット出力の「.hdr」データにしますが、これでは通常の用途には使えません。
 このようなデータは、フォトショップで開いて素材として使う以外、どうやって使うのでしょう。

 「.jpg」の8ビット出力は、LDR(ローダイナミックレンジ)という名で呼ばれています。なんかな、と思ってしまう命名ですが。

 「Create panorama」タブで、これらの出力をどのような形式にするかを設定できます。

ptgui




▲「Create panorama」タブで、出力の設定を行います。







5.仕上がりを比較してみましょう。


ptgui ▲マニュアル露出での通常合成結果。

ptgui ▲オート露出での通常合成結果。

ptgui ▲段階露出によるHDR合成結果。

ptgui ▲段階露出による露出合成「Expousuer Fushion 」結果。



・・・・・今回はここまで。



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